東大の2026年度学部入学式・大学院入学式が、それぞれ4月13日午前・午後に千代田区の日本武道館で挙行された。
学部入学式 来賓は劇作家・野田秀樹さん
藤井輝夫総長は学部入学式の式辞で、自身の専門と関わりのある流体力学の概念を引きながら、大学では「原点と座標軸の組み直し」で世界を相対化し、学び方をデザインし直すことの大切さに言及。「それぞれの『原点』がもつ重要性を再発見し、自らの独創的な『座標軸』を磨き上げて」「これまでにない新しい『原点』を引き受ける勇気を持ってほしい」と締めくくった。
寺田寅彦・教養学部長は、戦時中と現代の英語の教科書の話題から、教えられることを問い直すことの重要さや、インクルーシブな社会について能動的に考えることについて説いた。昨年に続き、式辞の途中では笑いも起こった。
祝辞は劇作家・演出家・役者の野田秀樹さん(東大法学部中退)と三井住友フィナンシャルグループ特別顧問で東大校友会会長の國部毅さん(1976年東大経済学部卒業)が述べた。野田さんは膨大な「記憶」を持つAIが発展するなか、入学者の若い「身体」と「心」で未来を作ってほしいと応援。入学生総代宣誓は文Ⅰの仮野晄(かりの・ひかる)さんが務めた。
大学院入学式 来賓は中満泉・国連事務次長
藤井総長は大学院入学式の式辞で、スイス・ヌシャテルでの在外研究中、背景の異なる研究者どうしで議論した経験を引きながら、対話を通して研究に必要な批判力・分析力・想像力を身につける大切さに言及。民主主義を揺るがしうる「流言」の飛び交う環境を乗り越え、対話と交流をもたらす自由な場として大学の空間を活用してほしいと話した。
伊藤耕一・新領域創成科学研究科長は、未知の領域を研究するという「星座が定義されていない星空に自分だけの星空を描き出」せる喜びを語り、これから研究に挑む院生たちを励ました。
祝辞は国連事務次長の中満泉さんと、学部入学式に引き続き東大校友会会長の國部さん。中満さんは、世界の事象には相反する異なる側面があると指摘。「歴史の転換期」のなか専門領域を超えた交流を深めるよう促し、英語を交えて勇敢さ・謙虚さ・共感の大切さを伝えた。女性学生の協力も呼びかけた。入学生総代宣誓は総合文化研究科の杉本智美(すぎもと・ともみ)さんが務めた。
東大は例年、創立記念日に当たる4月12日に入学式を実施するが、今年は日曜日にあたり、13日の開催となった。本年度の学部新入生は文Ⅰが423人、文Ⅱが373人、文Ⅲが496人、理Ⅰが1165人、理Ⅱが566人、理Ⅲが100人で計3123人。うち女性は671人で21.5%。外国人留学生は35人だった。大学院では修士課程3090人、専門職学位課程325人、博士課程1493人で計4908人。うち女性は計1302人で26.5%。外国人留学生は918人。
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2026年度入学式挙行 野田秀樹氏「AIにはない身体と心で未来を」 2026 IUSTITIA.BG – Investigations 2009-2025 2026-04-28 16:54:04
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