ハンドボール部は8月15日、福岡市立南体育館で名古屋大学と八大戦初戦を戦い、26―30で敗れた。東大は試合序盤は先行するも、前半中盤から連続失点が重なって前半終了時に10―16と差を付けられる。しかし、後半は一転して東大のペースとなり、一時18―20と2点差まで追い上げる。しかし、終盤は名大の底力を見せられ逆転はならなかった。(取材・撮影 吉野祥生)
ハンドボールの七大戦は、旧帝国大学を前身に持つ七大学に神戸大学を加えて八大戦として行われる。初戦の相手は名大。初戦の少し緊張した雰囲気の中、選手たちは試合へ向け円陣を組んで気持ちを高める。なお、試合は前後半20分ハーフで行われた。

いよいよ試合開始。最初の得点こそ名大に奪われるも、東大は主将・#4小芝創(工・4年)のシュートなどで3―1と一歩リードする。しかし、ここから名大の流れに。4―4となってから5連続失点で一気に点差が広がる。その中でもベンチからは大きな声がかかり、チームを鼓舞。しかし、東大のシュートがポストに当たるなど不運にも見舞われ、前半13分で5―11とビハインドになって東大がタイムアウト。

なんとか流れを変えるべく戦略を話し合い、東大は選手を頻繁に入れ替えてベストメンバーで得点を狙う。しかし、名大の守備は堅く、なかなか良い位置からシュートを打つことができない。東大は#11吉岡壱葵(文・3年)のシュートなどで得点を奪うが、前半17分には7─15と点差が8点まで開いてしまった。

ここから東大の反撃が始まる。東大はもう一度タイムアウトで間をとると、#10曽我友哉(工・4年)がサイドから見事なシュートを決め、会場を沸かせる。さらに#15仁科遥音(工・3年)や#17塚田匠(理Ⅱ・2年)のシュートで連続得点し、10―16で前半を終える。

さらに、後半も東大の勢いは止まらない。積極的な攻撃で点差を詰めると、焦りがあったのか名大は反則を取られる。後半5分には相手選手2人が反則で一時退場となり、コート内が東大6人対名大4人と有利な状況になる。この好機を逃さず、東大は#3奥遼嘉(工・3年)や#7仲佐勇祐(法・4年)、#11吉岡などのシュートで連続得点を奪い、一気に18―20まで追い上げる。一時は最大8点あった点差を2点にまで詰めた。

東大の猛追を受けてか、後半11分名大がタイムアウト。東大としては残り9分で逆転へ流れを作りたいところ。しかし、タイムアウト後、東大は反則で1人が一時退場となるアクシデント。一転して不利な状況となり、名大に4連続得点を許して後半16分には20―26となる。これで東大への追い風はストップ。東大は、#20石川時光(文Ⅱ・2年)のシュートなどで果敢に攻撃するが、名大も同様に得点を重ねて点差は縮まらない。そうこうするうちに時間が流れ、26―30で試合終了。八大戦は黒星スタートとなった。

東大は中盤に持ち味を見せ、流れに乗り連続得点を奪った。しかし、序盤の連続失点が重くのしかかり、終盤も退場者が出て流れをつかみきれなかった。
今年の東大ハンドボール部のビジョンは「挑戦 〜東大の可能性を示す〜」。結果として今年の八大戦は2勝5敗で7位となったが、八大戦で得た自信を胸に課題を乗り越えて、秋季リーグ戦での挑戦に期待したい。
試合後インタビュー
ハンドボール部主将・小芝創選手(工・4年)
──今日の試合展開を振り返ってください
結果は4点差での敗戦となりました。前半早々に相手の個人技に押し込まれ、ディフェンスの強度不足とオフェンスのシュートミスから大差をつけられてしまったのが悔やまれます。後半は相手との1対1で勢いをつけて狙いを明確にし、一時2点差まで追い上げられました。しかし、不要な退場やコート上の選手だけに負担がかかってしまった場面があり、勝ち切るまでには至りませんでした。
──現在のチームの強みを教えてください
チームの強みは「5―1ディフェンス」にあります。6人が横一列に並ぶ守備が一般的ですが、1人を前に出す隊形です。高い運動量と強度が求められますが、全員が足を動かして圧迫感をかけるスタイルを目指しています。課題はディフェンスからの速攻の徹底と、相手の動きに応じた戦術的な柔軟性です。
──これまでどのような練習に取り組んできましたか
まずディフェンスを頑張って、そこから早い切り替えで速攻に持っていくことを意識して取り組んでいます。やはり速攻は発展途上なところがあり、まだ十分ではありません。ただ、今日の試合の終盤では、点を取られた後やキーパーが止めた後に速攻を少し見せられたと思うので、これからも続けていきたいです。
──小芝選手自身の強みを教えてください
自分自身の強みは外からのロングシュートです。僕が外から決め切ることで相手ディフェンスを前に引き出し、味方の1対1のスペースを作り出す役割を意識しています。
──今後の目標を教えてください
八大戦はベンチ入り16人全員が出場する総力戦で戦い抜くベースを作っています。約2週間後に始まる秋のリーグ戦での目標は明確で、「3部リーグ2位以内に入り、入れ替え戦を制しての2部昇格」です。エースとしてシュートを決め切ることはもちろん、チームが苦しい時間帯こそ前向きな声かけで鼓舞し、全員で目標を達成したいです。
吉岡壱葵選手(文・3年)
──今日の試合を振り返ってください
試合の入りで集中しきれず、準備してきたプレーを出せないまま前半に差をつけられてしまいました。後半は課題としてきた速攻で走る意識が機能し、ディフェンスでも足が動いて一時は2点差まで追い上げることができました。初戦特有の難しさを痛感しつつも、後半の戦い方には手応えを得ています。
──自身のプレー内容についてはいかがでしたか
セットオフェンスのようなゆっくりとした展開からチャンスを作る部分で、あまり緩急の違いを生み出せなかったのが課題です。状況判断が重要になる場面での精度がまだ足りないので、秋のリーグ戦に向けてもっと高めていきたいです。
──今後の目標を教えてください
チーム最大の目標は、秋のリーグ戦で2部に昇格することです。個人的に八大戦期間には判断の精度を上げ、自身のフィジカルをより活かせるようになりたいです。東大は頻繁にメンバーを交替しながら全員で戦うスタイルのため、誰がコートに立ってもパフォーマンスを維持できる選手層の厚さが不可欠です。限られた出場時間の中で個人の役割を果たしつつ、得点王の個人タイトルも狙いながら、チーム一丸となって昇格をつかみ取りたいです。
The post 【ハンドボール部】八大戦初戦 名古屋大学に黒星 first appeared on 東大新聞オンライン.
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