
現在進行中の赤門改修工事は来年9月30日の終了を予定。来年は赤門創建から200年で、東大も150周年を迎える節目の年だ。赤門の工事は、大きく4つのポイントからなる。9月5日の報道関係者向けの公開を基に、改修工事の今を写真で紹介する。(取材・撮影、溝口慶・山本桃歌)
赤門工事の詳細については、清水建設の方の解説のもと、こちらの記事で紹介しています。
ポイント1:控柱へのおもりの取り付け
今回の改修では、地中にカウンターウェイトというおもりを埋め、それを赤門の控柱とつなげる。地震時にはおもりで赤門を東大構内側に引っ張ることで、反対側の本郷通り側への倒壊を防ぐことを目指す。
すでにおもりは地中に設置され、埋め立ても完了。いつでもおもりと柱を接続できる状態だ。今回の改修工事終了後も、おもりの接続部分はあえて見えるままにするという。接続部分を黒くすることで改修によって取り付けた部分を分かりやすくする。

ポイント2:屋根の軽量化
今回の改修では地震による転倒を防ぐために、屋根を軽量化する。これまでの、土を使って瓦を固定する土葺きをやめ、空葺にすることで土の重量分の軽量化を狙う。
春までに瓦の取り外しと土の撤去は終了していたが、新たに瓦の下地になる椹(さわら)の土居葺きについても、損傷が大きかった箇所が修復された。今後は、下地の土居葺きの上に桟木が組まれた後、釘とワイヤーで瓦を桟に固定することになる。

瓦は全て、ナンバリングを施した上で取り外され、状態が確認された。取り外す過程で、瓦の大きさ・枚数が門の内外で異なることも判明した。門の内側(大学構内側)よりも門の外側(本郷通り側)の方が瓦は大きく、枚数も少ないのだ。道に面した表側に大きな瓦を見せることで、より存在感を示していたのかもしれない。

瓦は風雨にさらされるので、約60%の瓦は新しく作り替えられる。最も大きい大棟の鬼瓦もまわりの雲形部分は新しく造られるが、「學」の字が刻まれた中央の連珠は再利用される予定だ。
瓦の大きさや年代などを確認する中で分かったことがある。同じ紋の入った瓦にも若干の違いがあるのだ。例えば、徳川家家紋の三つ葉葵が入った瓦にも、葵紋の葉脈が膨らんだものとへこんでいるものがあった。他の瓦でも、若干の違いが見つかったという。

ポイント3:柱の補強
赤門の本柱は異なる形状に彫った木材をかみ合わせることで縦方向につなぐ「金輪継手(かなわつぎて)」と呼ばれる方法で接合されている。この部分が地震で変形する可能性があるため、今回の改修では炭素繊維を用いて補強を加える。
接合部分を覆う金具は取り外され、すでに黒い炭素繊維による補強は完了している。今後は再び金具が取り付けられ、炭素繊維は金具によって隠れる。

ポイント4:番所の耐震化
門の両脇にある番所や、門と番所とをつなぐ繋塀の工事も進んでいる。今回の改修では、番所の内側には合板を設置し、地震への耐久性を強化する。
現在は番所の壁の一部が外され、床板や繋塀も取り外されている。また、番所でも瓦の撤去や土居葺の修理が行われている。

赤門を外から見ると 変化の記録
赤門は21年から閉鎖されているが、入学式など行事の日には開門されてきた。公式には昨年10月18日のホームカミングデーに合わせて開かれたのが最後だった。

昨年11月5日に工事が始まると、工事車両が門をくぐる日もあり、扉だけでも間口・高さがともに4メートル近くある赤門の大きさが改めて感じられた。現在は、他の工事で傷がつかないよう扉は外され、保護されている。

11月半ばから足場が組まれ、11月末にはその姿を完全に隠した。

今年3月24日には赤門の本郷通り側に、往時の赤門の絵を載せた幕が張られた。24日の大学院学位記授与式と、翌25日の学部卒業式に合わせたタイミングだった。最近では、しばしばこの幕の外側で記念撮影をする人も見られる。

【参考記事】
The post 写真で見る赤門工事 開門まであと1年 first appeared on 東大新聞オンライン.
IUSTITIA.BG – Investigations 2009-2026 2026-10-17 04:13:15
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