英国の教育専門誌Times Higher Education(THE)は、9月30日、世界大学ランキングの2027年版を発表。東大は前回の26位から一つ順位を下げ、27位だった。

東大の総合順位の推移。近年は横ばいだ。
THE大学ランキングは、「教育」「研究環境」「研究水準」「産学連携」「国際性」の五つの指標から各大学のスコアを算出する。東大の総合スコアは84.3(昨年比0.8増)。教育(94.5)、研究環境(96.1)、産学連携(100)の3分野では高スコアを維持した一方、研究水準(68.8)、国際性(51.6)は昨年に続き低水準にとどまった。
国際卓越研究大学(卓越大)の体制強化計画の基本構想として、東大はランキングトップ10入りを目指すが、目標からは一歩遠ざかる形となった。既に卓越大の認定を受けた京都大は62位、東北大は106位、東京科学大は185位だった。

宇野教授『独自のランキング作成を』
THE大学ランキングは、総合スコアの算出で、5つの指標のうち「研究環境」「研究水準」に計59.0%の比重を置く。宇野重規教授(東大社会科学研究所)に、THEやQSなどの世界大学ランキングへの、東大の向き合い方を聞いた(取材は7月24日)。
大学ランキングに縛られすぎてもよくないですが、国際性が低い、などの指標は、東大の改革を考える材料となります。いわば使い方次第です。ただ、大学ランキングは欧米の大学に有利な指標だという指摘もあります。それなら、日本もしくはアジアにおける独自の指標でランキングを作ってみてもいいんじゃないでしょうか。
例えば、既存のランキングにはない指標として、新書などの一般書があります。日本では学術的内容を一般の読者に伝える新書がたくさん出版され、それに数万人単位の読者がいますが、こういう社会は世界的にもなかなかありません。知の成果や価値を一般の人に共有しているというのは、大学の大事な価値ですが、既存のランキングには反映されない要素です。学問の意味はもっと幅広い指標で測ることができるのではないかとも考えています。
【参考記事】
宇野重規教授インタビューの記事はこちら
昨年度のTHE大学ランキングの記事はこちら
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