硬式野球部(東京六大学野球)は9月22日、明大との2回戦を戦い、3─17で敗れた。序盤からリードを許すと、登板した投手陣が軒並み崩れて、継投もむなしくワンサイドゲームに。被安打17(うち長打12)、与四死球13と明大打線にしてやられた。8回には打線がつながり3点を返すも、すでに勝敗は決していた。(取材・撮影 吉野祥生)
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台風接近による悪天候のため、土曜日の1回戦から中2日開き、火曜日に開催された2回戦。千葉県や神奈川県を中心に大きな被害をもたらした台風25号は東の海上に過ぎ去り、台風一過のもと汗ばむ陽気の中、試合が行われた。この日は1回戦に先発したエース・松本慎之介(育・3年)の先発も想定されたが、慶大2回戦と同様に高橋直人(法・3年)が先発。連戦時と同様に短いイニングを継投でつなぐブルペンデーとなった。

1回表、東大の攻撃。明大先発・湯田を前に三者凡退に抑えられ、あっさりと攻撃を終える。
続く1回裏。先頭の1番・岡田を打ち取るも、2番・田上に真ん中低めに入った変化球を捉えられ、右越えソロ本塁打を浴びて1点を先制される。さらに、2死から4番・内海に二塁打を放たれピンチを作る。しかし、5番・中野のヒット性の打球をこの日スタメン起用の左翼手・安田健(養・3年)が好捕して、さらなる失点は免れた。
2回表、東大は2死から好機を作る。6番・小村旺輔(経・4年)が投手強襲の内野安打で出塁すると、続く7番・堀部康平(法・4年)も左前安打でつなぎ、2死一、二塁とする。しかし、8番・大山寛人(工・3年)は力ない一飛に終わり、同点に追いつくことはできなかった。

2回裏、明大の猛攻が始まる。先頭の6番・光弘が右前安打で出塁すると、続く7番・福原に左二塁打を許して、無死二、三塁のピンチ。下位打線となり丁寧に勝負したい場面だが、8番・為永に初球の甘く入った変化球を引っ張られて、一塁線を破る2点適時二塁打。いとも簡単に追加点を与えてしまった。すると、東大先発・高橋は制球を乱し、四球2つを与えて1死満塁とピンチを拡大してしまう。
ここで大久保監督が出てきて、投手は池田剛志(理Ⅱ・2年)に交代。高橋は2回途中でノックアウトと悔しい登板になってしまった。池田は続く明大3番・榊原に右犠飛を打たれて1点を失うも、4番・内海を左飛に打ち取る好リリーフを見せ、0─4で踏みとどまった。

3回裏も池田が続投。しかし、好投を見せた池田だったが、制球を乱し3四死球で2死満塁としてしまう。そして、明大9番・津田に対してはカウント3─0として、後がない状況になる。しかし、池田は粘りを見せてフルカウントまで戻す。そして投じた6球目を津田がはじき返し、打球は一、二塁間へ。抜ければ2点かというところだったが、二塁手・秋元諒(法・3年)が飛び込み、ノーバウンドで捕球。スーパープレーで失点を防ぎ、スタンドからは大きな拍手が送られた。
一方の東大打線は、4回表、先頭の明石健(農・4年)が右二塁打で出塁するも、後続が倒れて無得点。5回と6回も結果的に3人で抑えられる。
0─4で迎えた4回裏。池田は先頭の1番・岡田に四球を与えると、盗塁と失策で三塁まで進まれ、2番・田上の右犠飛で生還される。さらに、3番・榊原に中越え三塁打を放たれると、続く4番・内海に適時打を浴びてさらに失点。0─6と一方的な展開になる。
ついにとどめを刺されたのは、5回裏。この回から江口直希(工・4年)が登板するも、先頭から長打3本と四死球2つを相次いで献上し、アウトの取れないまま3点を失う。そして、無死二、三塁で迎えるは初回本塁打を放った2番・田上。カウントを取りに行った初球の外角の変化球を狙われ、右翼席中段から上段へ飛び込む3ラン本塁打を浴びる。この回6失点で、0─12となり試合は完全に決した。

試合後半、東大打線はこのままでは終われない。ここまでの3試合の平均得点は1点と貧打に苦しむ東大。次カードに向けて少しでも良い印象を持っておきたい。
6回で明大先発・湯田は降板し、7回からは平嶋に交代。すると7回表、代わった平嶋から5番・樋口航介(養・3年)と6番・小村が連打で1死一、二塁と好機を演出。後続が倒れこの回は得点ならずも、8回は打線がつながる。
8回表。先頭の代打・小美野晴寛(文Ⅱ・2年)が内野安打で出塁すると、途中出場の1番・伊藤滉一郎(工・4年)もしぶとく内野安打でつなぐ。無死一、二塁として、慶大2回戦で鮮烈な本塁打を放った2番・堀端大貴(農・3年)に打席が回る。堀端は追い込まれてから粘り強さを発揮し、最後は際どい球を見極めて四球を選んだ。大きな価値のある出塁で、点差はありながらも無死満塁と絶好の好機を迎える。続く3番・秋元は初球を迷いなく振り抜く左犠飛でまず1点を返す。

さらに、2死満塁として、6番・小村が追い込まれながらも左前へ運び、この日3安打目となる適時打で2点目。小村はガッツポーズを見せた。さらに、続く7番・堀部の押し出し死球で3点目を奪う。たまらず、明大・戸塚監督は投手交代を決断し、明大・平嶋はマウンドを降りた。大差がついた場面ではあったが、打線がつながり相手投手を降板に追い込んだのは、次カード以降の戦いの糧になるだろう。

3―13で迎えた8回裏。東大は好投した4番手・佐伯豪栄(工・4年)から、5番手・小山喜弘(文Ⅱ・2年)に投手交代。しかし、明大・岡田の2点適時三塁打や、榊原のソロ本塁打などで4失点。8回表の反撃で良くなったムードに水を差す失点で、後味の悪い締めくくりになってしまった。

9回表は無得点で試合終了。3―17という大差で連敗し、2カード連続で勝ち点を落とした。特に出てくる投手が軒並み炎上する状況は、今後の勝ち点獲得に暗雲が立ち込める。春の法大戦で勝ち点を挙げたときのように、投手陣が粘れれば勝機も見えてくるが、一方的に失点しては勝ちは程遠い。春の投手陣に加えて、前田理玖(文・4年)や2回戦先発の高橋が加わり、一層厚みを増したかのように思われただけに、ここまでの戦いぶりは残念だ。大差がついた場面でもなお、四球から自滅する場面が度々見られ、接戦でよりプレッシャーのかかる場面で投げ切れるのか不安が残る。中継ぎで登板している佐伯の好投は嬉しいが、投手陣の起用を含めて考えるべきことは多いだろう。

一方の打線も好調とは言いがたい。ここまで4試合の平均得点は1.5点で、チーム打率は.146。特にファーストストライクを見逃してカウントを悪くし、そのまま三振するケースが多くみられ、消極的なように記者には映る。相手のエース級の投手の制球力では、四球をもぎ取ることが難しく、カウントが悪くなる前にスイングをかけていくことが必要だ。見逃しが多いと、相手投手のリズムでどんどん手玉に取られてしまう。残りの3カードはこれまでよりも相対的にチャンスがあると思われるが、場面に応じてより積極性を出すことが求められる。
勝ち点3の目標達成にはもう勝ち点は1つも落とせない。窮地に立たされた硬式野球部の戦いぶりに注目だ。
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