中高時代に始めた剣道と俳句、そして能。高校在学中に陶酔した日本文化論者の思想を体現すべくこれらに取り組んだが、ある時、自身の表現は学んだ概念への追従にすぎず、自ら何かを創り出せていない、と気付く。研究と実践の両輪で日本の伝統芸能を論じることを目指し、後期教養学部の学校推薦型選抜で東大に入学する。
一方、大学生活の中で、研究は本当にやりたいことなのか疑問に感じ始めた。最近は、2026年10月から学生代表を務める予定の川人ゼミでの活動に熱が入る。「何十人もの学生が所属する大きな団体で、コミット度合いも人それぞれ。参加者の熱量を引き上げるにはどうしたら良いか考えたい」と、教育的な視点にも関心が湧く。
多分野の活動を称賛されても、本人にはまだ手応えがない。「今までの活動は自分一人にとどまっていたと感じる。これからは、人に影響を及ぼせるものを、頭で考えるだけでなく形あるものとして自ら創りたい。それは伝統芸能でもゼミの活動でも同じです」【凛】

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【キャンパスのひと】自己完結から 他者に開かれた創造へ 岩瀬一誠さん(文III・1年) 2026
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