福岡県の福岡市民体育館で、第65回全国七大学総合体育大会(七大戦)バレーボールの部本戦が8月11日から14日にかけて行われた。試合は全て3セットマッチ。東大女子バレーボール部は2日目に2試合を戦い、名古屋大学に0─2で惜敗するも大阪大学に2─0で勝利した。 (取材・撮影 木下太陽、吉野祥生)
名古屋大戦 粘りを見せるも一歩及ばず
東大 0 {22─25/18─25} 2 名古屋大
名古屋大戦は、序盤の出遅れが響き、ストレートでの敗戦となった。
第1セットは、立ち上がりから名古屋大に主導権を握られ、2─13と大きくリードを許す苦しい展開。しかし、ここから東大が驚異的な粘りを見せる。11点差をつけられた場面から怒濤(どとう)の追い上げをみせ、22─23とついに1点差まで迫るすさまじい猛追を見せた。だが相手も負けじと、あと一歩の東大に得点を許さない。最終的には22─25でセットを取られてしまう。
第2セットは序盤から一進一退の大接戦。東大も食らいつき、中盤まで互いに譲らない緊張感あふれる展開が続いた。しかし、17─20と3点差に迫る場面から名古屋大にジワジワと点差を広げられると、終盤の劣勢を跳ね返せず18─25で連取を許し、惜しくも苦杯を喫した。
大阪大戦 5点ビハインドからの猛追劇で快勝
東大 2 {25─16/25─22} 0 大阪大
大阪大戦は、第1セットの勢いそのままに耐えて勝機をつかみ、見事ストレート勝ちを収めた。
第1セットは、序盤から東大がゲームを支配。10─3と一気に7点差まで広げて主導権を握ると、その後も相手に流れを譲ることなく攻め続け、25─16で圧倒して先取した。
第2セットは、一転して激しい乱高下の展開に。序盤にリードを広げるも、直後に連続失点を喫し5─10と逆転を許してしまう。一時は5点差まで広げられながらも、東大は焦ることなく必死に食らいつき、終盤に向けて猛追。17─17でついに追いつくと、一気に試合をひっくり返した。最後はそのまま相手の反撃を振り切り、25─22で手に汗握る逆転劇を締めくくった。

主将・原田彩花選手(法・4年)のコメント
──初日と2日目を振り返って
初日の東北大と北海道大との試合ではレセプション(サーブレシーブ)で崩されてセットを取り切れませんでした。2日目の名古屋大戦ではエースが怪我をしてしまい、これもセットを取り切れませんでした。その後の大阪大戦はチーム一丸となって挑みました。2セット目は中盤で集中力が切れる場面もありましたが、最後になんとか持ち返してセットを取り切れたので良かったと思います。
1年生の思い切ったプレーも見られて、七大戦の間にも成長が見ることができたのはすごく良かったです。
──七大戦に向けてどのような練習をしてきましたか
私たちの弱みがサイドアウト、すなわちレセプションが崩されがちというところなので、サイドアウトに特化した練習をしています。コーチにサーブを打ってもらって切り返すという練習をしてきましたが、北海道大戦ではサーブでやられてしまって弱みが出てしまいました。東北大戦で徐々に修正できたので、そこは良かったところかなと思います。
──試合後にチームで話し合いをしていました
話し合いでの議題は主に二つあります。
まず、今日の試合の良くなかったところと良かったところを各々振り返り、チームとして共通の認識を持って明日の試合に生かすということを大事にしています。
また、七大戦期間中は他大学の試合をたくさん観戦できるので、戦う前にスパイクコースなどを分析して、事前にブロックは何枚でいくのか、サーブは誰を狙うのか、といったことをチームで共有しています。
──チームとしての意気込みをお願いします
今年の女子部は関東大学バレーボールリーグの5部に所属していて、4部昇格を目標に掲げているので、七大戦で公式戦の経験をたくさん積み、秋リーグに生かしていこうと思っています。
監督・髙田修太郎さん(理学系・修士2年)のコメント
──初日と2日目を振り返って
特に我々のチームは背が高くなく、攻撃を1、2本で決め切るのは難しいので、守備で粘ったり、相手のミスを誘ったりしています。こちら側の1本目の攻撃でミスをしてしまったり、相手が苦し紛れに返してきたボールを丁寧に処理できなかったりして、こちらがやりたい形のバレーをなかなか展開できないまま、後手に回ってしまう展開が多いように感じています。
──今のチームの強みは
他のチームと比べて守備に対する意識と、もう一つはサーブですかね。サーブで相手を崩したり得点したりすることを強みとして出していけると良いと思います。
──勝ち切るために必要な部分は何でしょうか
全てのプレーをうまくかみ合わせることが大事になってきます。やはりサーブで攻めて崩すというところと守るところからリズムを作っていきます。サーブか守備のどちらかが欠けてしまうと有効な打開策を見出せないまま試合を展開してしまうことが多いので、その二つを軸にすることが必要だと思います。
──監督として指導采配に当たり意識していることは
いろいろな選択肢や考え方を提示した上で、選手には自分の中で納得感を持った上で取捨選択をしてプレーをしてもらっています。中高までのバレーと違って、選手が主体性を発揮しやすい環境を整えることは指導者として意識しています。
また、選手の間で技術の差が大きい部分もあるんですけれど、うまいプレーヤーや上級生たちに下級生を意識的に織り交ぜています。チャレンジングな課題に対してミスをしてもいいから、もっと挑戦するようにと意識的に声を掛けるようにしています。
──監督としての意気込みをお願いします
選手を見ていて、技術的には例年と比べると平均的に高いレベルにあると感じています。ただ、4部昇格を狙う上でのピースはそろっていると感じる一方、メンタル面で本来持っているものを試合の中では発揮できないというシーンが多いです。
その要因の一つとしてはチームがやろうと決めている戦略面に対する選手個人の解像度が低かったり、ある程度技術を持っているにもかかわらず「自分はこれだけ練習をしたからできるんだ」という自信をまだ高めきれていなかったりする点が挙げられると思います。
指導者としては厳しい声を掛けるというのももちろんですが、これからもポジティブに「もっとできるんだよ」「自分たちがやっていることを信頼してやりきれば勝てるんだよ」というメッセージを伝えていきたいと思います。
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【女子バレー部】七大戦2日目 大阪大に接戦の末勝利 2026
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