瀬地山角教授(総合文化研究科)が6月17日、急性虚血性心疾患で亡くなった。62歳だった。ジェンダー論を専攻する社会学者で、前期教養課程では長年「ジェンダー論」の授業を担当していた。
瀬地山教授は1963年奈良県生まれ。86年東大教養学部教養学科第三相関社会科学卒業。93年東大大学院総合文化研究科相関社会科学専攻博士課程単位取得退学。97年博士(学術)。94年に東大教養学部助教授に着任し、09年からは東大大学院総合文化研究科教授。専門はジェンダー論、社会学で、著書に『東アジアの家父長制-ジェンダーの比較社会学』『お笑いジェンダー論』など多数。前期教養課程で20年にわたり担当した「ジェンダー論」は数百人規模の学生が受講する人気講義だった。昨年「ジェンダー論」を受講したというある学生は、東京大学新聞社の取材に対し「突然の訃報で驚いた。講義では教室が笑いに包まれることも多く、あの唯一無二の語りがもう聞けないと思うと寂しい」と話した。
瀬地山教授が担当していた授業は、それぞれ他の教員が引き継いでいく。今年度の「ジェンダー論」で残りの講義を引き継ぐのは福永玄弥准教授(教養学部附属教養教育高度化機構D&I部門)。東京大学新聞社の取材に対し「瀬地山さんにとって『ジェンダー論』はライフワークだった。フェミニズムやLGBTQが大学の授業で広く扱われるようになる以前から、講義を通して東大生のジェンダー教育やD&Iの推進に取り組まれてきた。その遺志を尊重し、責任をもって引き継ぎたい。来年以降も同科目を継続していかれることを望む」とコメントした。
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