前期教養課程の主たる特徴は、分野横断的な学びの場が提供されていることだろう。開講されている講義は「文系」「理系」の二分的な枠に収まることなく多岐にわたる。さまざまな情報が交錯する中で、何を軸にどのような授業を取るべきか戸惑っている新入生もいるかもしれない。ここで紹介する各科類の実例が、履修計画を立てる際の一助になればと願っている。(1Sは1年Sセメスター、1Aは1年Aセメスターを意味する。セメスターは4カ月単位の授業期間。時間割は全て1Sのもの)(構成・石井誠子、取材・石井誠子、種子田空里)
理I×アニメ 優先順位とやめる勇気
ゲームの世界に入り込むアニメの設定に憧れていたので、高校生の時に東大メタバース工学部の講義「メタバースを作ろう2」を受講しました。そこでBMI(脳マシンインターフェース)という技術を知り、「これなら夢を実現できる」と確信して理Iを志しました。実際に1Aでは関連する「現代工学基礎I」を受講し、工学の可能性を肌で感じています。1Aでは自分の興味と単位の取りやすさを基準に、聴講を含む計17コマを履修。自分のキャパシティーを知るため、限界まで挑戦してみました。
数学には以前から親しんでいましたが、転換点となったのは動画配信サイトで物理の本質に触れたことです。単なる計算ツールだった微分積分が、雨の終端速度を求めるような実世界の記述に結びついた感動は今も忘れられません。大学の勉強は解法暗記ではなく、概念の理解を徹底することで道が開けます。自ら本を読みあさり、無知を噛みしめながら手を動かす過程こそが、理解の礎(いしずえ)になると確信しています。一方で、自分の限界を知る中でサークルなどの活動には優先順位を付け、学業に集中するために「辞める勇気」を持つことも学びました。
苦労したのは必修の「ALESS」や「基礎実験」。予習や考察に追われ大変でしたが、あえて「科学哲学」など文系寄りの授業も受講し教養を深めました。レポートを書くときは、教員の著作を読み、考えを理解した上で独自性を出すよう意識しています。講義で学んだ反証主義などの考え方は、今後の研究の礎になると感じています。2S以降はAIと脳機能の融合領域に挑みたいです。東大には超人ばかりでなく、普通の学生も多いです。新しい世界に臆せず、自分の興味を信じて飛び込んでください。
理II×主体性 大学での自由をいかに生かすか
新入生にはオリ合宿(科類やクラス番号が同じ2年生の「上クラ」が企画するオリエンテーション合宿)への参加を強く勧めます。クラス内の親睦を深められるだけでなく、上クラの先輩から面白そうな授業の情報も入手でき、履修を組む上で参考になるためです。
1Sで特に興味をそそられた授業はオムニバス形式の「現代経済理論」でした。分野の最先端を担う教授陣から、実際の研究内容やその意義を聞けたことが面白かったです。ただし、理科類は必修科目が多いため、1年次は自由に選択できる授業の幅が限られています。中には初めはあまり強く引かれない科目もあるかもしれませんが、勉強するうちに見えてくる面白さもあるはずです。食わず嫌いは避けた方が良いでしょう。
目新しいことに触れられる機会として、主題科目が挙げられます。授業によってはキャップ制(履修登録単位数の上限)の対象外であるため、たくさん履修するに越したことはありません。1Aで受講した「全学体験ゼミナール(福島第一原発事故からの環境回復を放射線の視点で考える)」では、防護服の着用法や放射線の基礎知識を身に付けた上で、福島県の帰還困難区域に立ち入り、放射線測定や見学会を行いました。高倍率の選考が行われる場合もありますが、自力では得られない経験ができるため、挑戦する価値は大いにあります。
大学生に時間的制約はないに等しいと言えます。自由な時間をどう使うかは自分次第です。周囲の圧力から解放される分、自発的な行動が事の動きを左右します。また、自由だからこそ、学業に限らず自分のやりたいことを真剣に考える責任も伴います。進路選択に悩む時間が1年半設けられていることが東大の素晴らしさなので、ぜひ考え抜いて、楽しい大学生活を送ってください。
理III×情報収集 好機をつかむべくアンテナ張って
履修を組む際は、必修科目が入る曜限を確認し、残りは自分の興味を照らし合わせつつ、総合科目などを3~4個選びました。「数理科学基礎演習」は数学に苦手意識があったため履修を決めました。「基礎化学」は必修ではないものの、1A以降の学習につながるため、理科類の7~8割の学生が取ると言われています。その他履修者が多い総合科目として「基礎統計」があります。5限で帰りが遅くなるのを避けたかったため履修しませんでしたが、医学部の授業で統計が登場することもあり、取っても良かったと思うことはあります。
各回で担当する先生が変わるオムニバスの授業は特におすすめです。さまざまな研究に触れることができ、視野が広がります。履修した「環境エネルギー工学基礎」は全体的に工学系の内容ではありつつも、担当の先生によって生物学寄りの内容もあれば物理学寄りの内容もありました。自分がそれまで触れてこなかった分野でもあったため、興味深かったです。
また、情報収集を積極的に行ってほしいと思います。理III生の多くが履修する主題科目に「全学体験ゼミナール(医学に接する)」があるのですが、私はガイダンス情報を見逃してしまい、取りそびれてしまいました。代わりに東京都医学総合研究所、がん研究会、東大医科学研究所を巡る授業を取り、事なきを得ましたが、通知をきちんと確認しておけば良かったと後悔しています。
大学は自分から機会を探しに行けば、大抵何でも見つかる環境です。一方で、出遅れてしまうとその機会を逃してしまう可能性があります。やりたいことがあるのであれば、しっかりとアンテナを張ると良いでしょう。やりたいことがない場合でも、自分から踏み込めば面白いと思えることが見つかるはずです。
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履修はどう組む? 各科類の実例紹介 ~理科編~ 2026 IUSTITIA.BG – Investigations 2009-2025 2026-04-08 15:00:37
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