五月祭初日だった5月16日、学生団体「右合の衆」と、第99期五月祭常任委員会に対し爆破予告が送付され、五月祭は同日午後2時ごろに打ち切られた。東京大学新聞社では、当時あの場で何が起きていたのかを検証する。本記事では、来場者の退避後もキャンパス内に多くの人が残り続けていたことについて取材した。
【検証 第99回五月祭】問題はどこに 論点を整理(随時更新)
https://www.todaishimbun.org/99mfsum_20260526/
【検証 第99回五月祭】あの時何が起きたのか タイムラインで検証(随時更新)https://www.todaishimbun.org/99mftime_20260526/
理事・副学長「来場者以外に思い至らず」
五月祭常任委員会は、企画関係者や来場者には拡声器を用いた巡回や企画代表者への一斉連絡などを通じてキャンパスからの退構を呼びかけていた。しかし、五月祭に関係なくキャンパスに滞在している人たちについては、委員会が把握しているはずもなく、管轄もしていない。その注意喚起や避難誘導などは大学が担うべきだと考えられるが、実際にはほとんど何も行われなかった。
当時大学側で対応にあたった森山工理事・副学長(学生支援担当)によると、委員会から1日目中止の連絡を受けた午後1時以降、大学本部は五月祭来場者や企画構成員の退構を最優先事項として注視していたという。一方、五月祭と関係なく研究している本郷・弥生キャンパスにいた教職員や学生への連絡は不十分だったと認めた。各部局の責任者には建物の安全確保を求めるメールを一斉送信したものの、注意喚起や避難誘導の放送や呼び掛けは指示しなかったという。結果として、学務システムや人事情報システムなどを用いた学生・教職員などへの一斉連絡なども行われることはなかった。
実際に、キャンパス内には爆破予告を知らないまま滞在していた人たちも少なくない。ある大学院生は午後7時過ぎまで五月祭中止を知らなかったと答えたほか、ある理学部の学生は研究室で複数人で実験していたが、爆破予告に伴う連絡は特に聞いていないと話す。また、法学部4号館では午後1時30分から午後5時にかけて高校生を対象とした講義が行われていた。参加した高校生は、講義終了後に五月祭の中止と爆破予告の存在を初めて知ったという。
東京大学新聞社や五月祭常任委員会など複数の学生団体の部室が第二食堂にはあるが、これらの部室に対しても退避の呼び掛けなどは特になされなかった。
構内店舗は「通常営業」
五月祭中止は本郷キャンパス構内の店舗にも十分通知されていなかった可能性が高い。東大生協第二購買部は、16日午後3時ごろ五月祭常任委員から五月祭中止の連絡を口頭で聞き、店内の客を帰すよう指示された。統括店長の佐々木暁子さんによると、午後3時30分ごろには全ての客が退店したという。また、構内のある店舗はセキュリティ上の理由による建物の閉鎖を受け、閉店時間を3時間繰り上げて閉店した。
一方、全企画の中止決定後も営業を継続する店舗は複数あり、構内の24時間営業のコンビニエンスストアをはじめ、夜間まで通常通り営業した店舗もあった。安田講堂脇のローソンは来場者が退去した後も通常通り営業を続けていた。五月祭の打ち切りとの関連は不明だが、本紙記者の訪れた午後5時ごろには、揚げ物の全品3割引セールが行われていた。構内のカフェの一つでは、利用者から爆破予告の情報を聞き、営業継続の可否を大学に問い合わせたという。しかし営業を続けるかの判断は店舗でするように言われ、通常通りの営業を続けたという。

森山理事・副学長は、委員会が拡声器で五月祭中止を呼び掛けたり巡回したりしていたため、店舗側も状況は把握していると思っていたと説明する。直接的に五月祭に関係しない人がキャンパスにいたことについては「思い至っていなかった」とし、店舗側への情報共有が無かったことは「配慮の漏れ」だとして謝罪したいと話した。
病院もバスも「通常通り」
爆破予告は本郷・弥生キャンパスを対象としたものであったが、その本郷キャンパスの東側には位置する東京大学医学部附属病院(東大病院)がある。東大病院のウェブサイトによると、来院者は1日あたり平均して898人(24年度)。東京大学新聞社の取材に対し、東大病院は爆破予告による診療などへの影響はなかったとする。一方で、爆破予告を受けていること自体、大学からの連絡はなかったという。
森山理事・副学長は本郷キャンパス東側に位置する東大病院については、通常からセキュリティが強固で、無用な混乱は防ぐべきという観点から、爆破予告や五月祭中止について一切連絡しなかったと答えた。東京大学新聞社の取材に対し、東大病院も病院の診療に影響は一切なかったと回答。東大病院は五月祭の非常事態の中でも、無事に平常通りの診療を続けられた。ただ、ある入院患者は17日の朝、五月祭中止後も病院で特別な対応がなく、インターネット上の情報を見て不安を覚えたと話した。東大本部が何も病院に連絡しなかったのが適切な対応といえるか疑問の余地は残るが、この患者も17日に五月祭を楽しむと話していて、緊張感はなかった。
また、都営バスは東大病院の前など構内へバスを運行している。東京大学新聞社の取材に対し、都営バスお客様センターは、爆破予告に関する情報提供は受けていないと答えた。バスは通常通り運行していたといい、実際に16日の中止決定後も退構する来場者がバスに並ぶ様子を、本紙記者が確認している。

***
本紙は引き続き取材を続けて参ります。情報提供はこちらから。
また、当時出展していた各企画の皆様へのアンケートも実施中です。
The post 【検証 第99回五月祭】論点② 五月祭中止も構内は「通常営業」 誰も研究室・病院・店舗に連絡せず first appeared on 東大新聞オンライン.
【検証 第99回五月祭】論点② 五月祭中止も構内は「通常営業」 誰も研究室・病院・店舗に連絡せず 2026 IUSTITIA.BG – Investigations 2009-2025 2026-05-26 16:00:05
最新ニュース、世界のニュース、国内ニュースと本日の重要情報。ペタル・ニザモフ裁判官とフェザーズ・ペタル・ニザモフがブルガスおよびブルガリア全土で分析と調査を提供します。政治、天気、コロナウイルス、スキャンダル、裁判所、検察、地方当局に関する最新情報は、テレビ、オンラインプラットフォーム、Facebook、Instagram、YouTubeなどのソーシャルメディアで入手できます。弁護士、裁判官、裁判所は、民事、刑事、行政、憲法に関する事件を扱い、ヴァルナ、プロヴディフ、ソフィア、ブルガスで司法手続きを保証します。Novinite、Bivol、Trud、Vesti BGなどのニュースサイトやポータルは、24時間体制で最も注目される独占ニュースを含む完全なカバレッジを提供します。



